2012年10月6日土曜日

複数のPCを1台のキーボード/マウスで使う

複数のパソコンを1台のキーボードとポインティングデバイスで使うと便利です。複数のPCをつないで切り替える装置はいろいろ使ってきましたが、失敗だった装置もたくさんありました。初期不良の装置もあれば、支えたけれども大きすぎたり、切り替えスイッチが固すぎたりという製品もありました。

■切替器

今はエレコムの切替器(KM-A22BBK)で落ちついています。コネクタからケーブルと手元スイッチが伸びているだけのシンプルな製品で、右の図のようにキーボードとマウス/トラックボールのUSBコネクタを切替器に接続すれば、手元スイッチを押せばPC1とPC2の切り替えができます。デスクには3cm×3cmの手元スイッチだけ出しておけば切り替わるので、場所はとりません。エレコムのサイトによれば、Windows PCとMacとの切り替えも可能とのこと。

この物理スイッチでは1組のキーボードとマウスで2台のパソコンが使えますが、2台のパソコン間でデータのコピー&ペーストができたり、カーソルが2台のPC間を自由に行き来したりできたりするわけではありません。それで複数のPCの間を行き来できるソフトウエアを使っています。

■ソフトウエア

使っているのはInput Directorというフリーソフトウエアです。英語版です。Windowsマシンだけが対応していて、マックとの併用はできないとのこと。日本語での説明はブログ「ピュアコード」さんの「今後、マウス & キーボードを共有するならInput Directorかも」の記事が詳しくていらっしゃいます(私もこちらのブログの記事に沿って設定して、無事に使えるようになりました。ありがとうございます)。ソフトウエアのダウンロードはInput DirectorのQuickstart Install Guide for Input Directorから。ソフトウエアをダウンロードして、使いたいPCのそれぞれにインストールした後、メインマシン(ソフトウエアでいうところのMaster)側とサブマシン(Slave)側でそれぞれ相手先のIPアドレスを入力して設定します。設定が済めば、ディスプレイを突っ切るようにカーソルを動かせば隣のPCが操作できるようになり、コピー&ペーストが可能になります。まるで1台のパソコンを使っているかのような使い方ができます。

また、上記ブログの記事中にあるのですが、Slave側の設定(Global Preference)で"Background slave active for all users and at logon”にチェックを入れておけば、Slave側のパソコンを立ち上げるときに入力するパスワードをMaster側から「飛んで」入力できるようになるので、物理的な切り替えスイッチは不要になります。エレコムのスイッチはサブマシンだけ使うときとか、パソコンが固まってしまったときとかの非常時の保険みたいな位置付けになりました。

■IPアドレスを固定

Input Directorを使っていて気づいたのが、MasterとSlaveのIPアドレスが変わってしまうたびに設定しなければならないこと。落雷で停電したときとか、食洗機とトースターと湯沸かしポットを一度に使ってリビングのブレーカーを落としてしまったときにIPアドレスが変わってしまい、いちいちIPアドレスを入力しなおすのを面倒だと思っていましたが、IPアドレスを固定しておけばそのような手間はありません。「Windows 7 IPアドレス固定方法」ページの方法に従って、今表示されているIPアドレスで固定したところ、Input Directorから「PCが見つからない」と叱られなくてすむようになりました。

普段使うPCは2台ですが、PCを入れ替えるときに3台つないでInput Directorで行き来したところ、3台のPCを行き来するのはとても快適で、便利に設定ができました。

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